自己紹介の時にも書きましたが、僕は副業においては、本業の就業時間外の5時間の勤務(出社)で月収50万円の金額を稼いでいます。実際はもう少し滞在時間は長いですが、費用対効果的にはこのくらいの水準で出せています。
で、そんなに時給の良いバイトみたいな話になると「何をしているの?」という話になると思いますが、簡単に書くと「コンサルティング」です。ただ、僕自身、「自称コンサルタント」というものが、いかに企業の担当者から忌み嫌われ(私が嫌っていたので)、何も残さないか(私がお客様だった時はそうだったので)を知っているので、通常のコンサルとは少し形を変えています。
ここが「複業」の強み、でもあるのですが、複業の場合「会社に(片足だけでも)入ること」を前提にしています。ですので、基本は「当事者」になります。つまり、経営層に話をするだけではなくて、現場の担当者など伴走することを前提に働きます。
担当者が存在する以上(案件との関わり合い方にもよりますが)、複業家としての自分が出来ることは「担当者がベストエフォートで仕事を出来るようにすること」だけです。そうなると、契約の内容にもよりますが、我々ができることは基本的に「その担当者の知恵袋になり、または育成を行うこと」が業務の中心になってきます。
つまり、「自らが積極的に成果を出す」ことももちろん重要なのですが、時間にもハッキリと制約があるので、基本的には「指示をして出てきたものをブラッシュアップする」、この技術が必要になってきます。
ここまで来て、カンの鋭い人は「あれ? これって管理職の仕事じゃん」と思ったと思うのですが、はい。そうなんです。私が「神えもん」のメソッドをブラッシュアップして作ったのが、この「組織外管理職」という、僕の「プロ複業」の形式です。
そんなもの成立するんかいな? と思ったかもしれません。
では、ここで僕の事例で、たとえ話をしてみましょう。
あなたの会社で「マーケティングを強化しよう!」という話になったとします。
理由は様々です。
・実際にすべてわかっていた社員が突然辞めてしまった
・もともと代理店任せだったが自社内でやりたくなった
・そもそも何もないところから立ち上げたくなった
まあ、ざっと思いつくだけでもこんな感じですかね。
で、会社として、この課題に対策するためにどうすると思いますか?
そう、まずは「人を用意する」ですよね。では、「どんな人」がベストなのでしょう?
まず、その組織を作るために、どんな準備が必要ですか?
どんなキャリアを持ち、どんな実績・経験を持った人が必要ですか?
と、ここで組織は初めて「それすらも分からない事実」に愕然とします。
ここで「プロ複業家」の僕の出番となるわけです。
組織の大きさ、やりたいこと、企業のフェーズ、そのために必要なリソースをヒアリングし、若手の担当者や、責任者候補を付けてもらいます。
そして、その人たちに「必要な情報」を教え、それを出してもらい、「一緒に」事業戦略を立案し、行動策定を行い、実際に推進する……。
これって、結局「プレイングマネージャー」と何も変わらないんですね。外部に関わる時だけ「プレイング」の要素が抜けます。だから、普段より軽負荷で動きます。
こんな話、マーケティングだけだと思いますか?
ポイント
営業、人事、経営企画、総務、広報、情報システム……実はどんな部署でも普通に起こり得ることなんですね。
いま、多くの企業で「人材難」と言われていますが、最も厳しいのはこの「経験のある管理職」の部分です。まさに、就職氷河期の「ツケ」が回って来ています。
だから、こそ。この時代でプレイヤーもマネージャーもやって来た自分たちだからこそ「プロ複業」は可能となります。蓄えに蓄えた、この「財産」を社会のために大いに活用することで、それが「価値」を生むのです。
