「副業」または「複業」を始めようと思った時、まず最初に行う事が「開業届」を出す事です。実は、この行為自体は税務署に行って、必要な書類をポンと出せば、ものの「数十秒」で終わってしまうことですが、提出前に注意点を書いてきます。
▼開業届を出すことのメリット・デメリット
開業届を出すということは「事業を自らが行う」という事になりますから、税制上有利になるポイントがあります(詳細は割愛しますが「青色申告」ができるようになります)。また、本業を持ちながら「一国一城の主」になるというのは、気合いも入ろうものです。
しかし、一方でデメリットがあることも、付記しておきます。代表的なのが「会社を退職した時に失業保険が出ない」というものです。なにせ「事業者所得」がある前提ですから、そこのケアが受けられないのは仕方がありません。
開業届を出すときは、必ず一緒に「青色申告の申請書」を提出しておきます。こうすることで、いざ確定申告を行う時は、税制面で優遇がされます。もちろん、事業を行うということは、仕事のための各種コストは「経費」として申請が出来ますから、こういう面ではメリットがあることでしょう。
私の場合は、図書調査費が多いのですが、事業遂行のために必要な勉強の費用は経費として計上できますし、一定のルールをクリアすれば、自宅の一部を「事業所」とすることも可能です。
また、開業にあたっては「屋号」を登録する事が出来ます。個人の名前でも仕事は出来ますが、せっかくだから「会社名」を作ってもいいですね。僕も会社名は持っています(名刺を刷るうえでも便利です)。
開業にあたっては、こういった「メリット、デメリット」をよく考えながら「自身」で決断し、行動するようにしてください。
ちなみに、開業届を出す以上「確定申告」の工数ももちろん発生します。実際の経費の「勘定科目」など、色々と面倒があることを不安に思われる人もいるかと思いますが、いまはシステム管理で簡単なソフトウェアはいっぱいあります。僕もソフトを使っていますが、「選んで入れる」を欠かさずにやっておけばかなり楽チンなので、開業時にあわせて申し込んでおくことをオススメします(開業届を提出することで、事業者として口座を持ち、入金管理することも出来るようになりますし、ビジネスカードも持てます!)。