今回は、いきなり事例からスタートします。
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これまで、一生懸命競争社会で頑張ってきて、相応の地位についた。でも、上をみると組織のここから上は「ものすごい順番待ち」で詰まっている。
そんな折、上司から「いろいろ体験してこい」と、コレまでに経験のない部署への異動を勧められた。自分ももう35歳を超えていて「この道で生きよう」と思っていた矢先のことである。
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とか。こう言う状況。まあ、コレは実際の「でん太」の過去なんですけど(笑)
になった時。人は2パターンに分類できるみたいです。
(1)会社のためだ!と出世を考えて、迷わず異動し、未経験も楽しんでしまえる、または覚悟が持ててしまう、忠誠心の高い「ザ・企業人」
(2)俺のやりたいこと、それじゃないから転職とかしてしまおう。とか真剣に思ってしまう「ザ・職業人」
はい。もう超絶ザックリ分けましたけど。僕の経験上、こんな感じになります。で、世の中にはキラキラした顔をしながら「1でしょ!」と言う人がいます。ハッキリ言ってこう言う人は会社員の鏡です(いやマジす)。将来の社長候補でもあります。すごい事だと思います。何と言っても、会社への「愛」と「帰属意識」がすごい。
でも、僕はもう、コレは人間的な問題なのでしょうが「1」に全然共感できません(笑)
そう言う価値観を理解はできます。けど、自分は絶対にはできません。
それを、「管理職としてお前はどうなのよ!」とツッコまれたらもう、本当に「すんません…」と言う感じなのですが、1つだけ言い訳をさせてもらうなら、僕のベクトルは僕にあって、「僕が最も力を出せる方法」でなら、管理職として会社のために働きたいと。
こう言う理屈なんですね。
だから、「会社への愛」と言う言葉があるとしたら、多分それは一緒なのです。が、たぶん「軸の起点」が違うからこうなるんだろうなと思います。
(2)の方を考える人は基本的にキャリアの軸を「職業」などに持っています。もっとこの世界で活躍したい。この仕事を突き詰めたい。と言う、職人のような気質を持っていると言えます。
で、こう言う人こそ「複業」に向いていると思います。僕は自己紹介で「複業」のことを「銀の弾丸」と言いましたが、それは「万人に使えるもの」ではありません。
僕のような「職業で食べていく」と決めた人が、今後の日本において取れる有効なポジショニングである。と、こう述べている訳です。
一方で、この「僕のベクトル」と言うのもクセモノで、20代のキャリアの浅いうちから「いや、俺の生きる道ってコレっしょ」と言い切るのも若干危険です。なぜなら「いろいろ知らない中で決めているから」です(そう言う人生も否定しませんが)。
ただ、管理職になるくらいある程度キャリア形成をしているなら、この判断は自分で出来ることでしょう。「職業人」として働くことを決めた時、あなたには「本業を軸にした複業」の道が開かれます。ぜひ、参考にしてみてください。