僕が「自分のスキルで副業を行う」と言うメソッドのキッカケを「神えもん」から教わったとき、僕の中には「この副業が上手く回って軌道にのったらどうなっていくのだろう?」と言う考え方がありました。僕はその時「この道を進むと、起業になるのだろうか?」と考えていました。
なんだか、副業に力をかけようとすると、どこかのタイミングからは「起業」となるイメージを持っており「えらい大きなリスクを取らないといけない」気がしていたと言うことです。
サラリーマンをやっていると、退職者を見送る…と言う光景は何度も目の当たりにするのですが、次のステージの話を聞くと大抵は「転職」「独立・起業」「家庭に入る」のどれかに収束して行きます。というか、これ以外の退職理由はあまり聞いたことがないです。
だから、余計に「副業がうまくいった未来」=「起業」と捉えがちになってしまうのですが、昨今、色々な情報に触れる中で「いや、待てよ」と、ある日思いました。
そもそも、なんで「ゼロか1か」の決断になっちゃっているんだろう?と。
もともと日本には「終身雇用」と言う制度がありました(もう死語に近いですが)。ですから、かつては会社員になると言うことは=企業と結婚するくらいの意味があったんだろうなと思います。
その名残なのだと思いますが、基本的に「会社員とは1社に心身を捧げねばならない」くらいの思いを(いつの間にやら)僕の世代以上は特に抱くことが多いのですが、そもそも、そんな価値観は誰も強要していないんですよね。
仮に「8時間労働、週5日」のような時間的制約が「完全に無かった」としたら、マルチワークというのは理論上は成立してしまうわけです。そして、すでに、色々な雇用条件の緩和により、この時間的な束縛から解放される人は増えています。
にも関わらず、僕らサラリーマンは「独立か起業か」と言う「謎の2択問題」に、いつの間にやら縛られていたんですね。つまり、制度変更に価値観がついていけていなかったと言うことでしょう。
あえて、もう一度書きますが、誰も「ゼロか1かを決めなさい」とは言っていないんですね(笑)
そう考えた時に「複業」と言う可能性がパーン!と広がったことを覚えています。数社に所属して、相応に勤務して、成果を出す人がいてもいいんだろうなと。それが僕が「複業家」になるに当たって、紐解いた大きな誤解でした。
だから、今は視界良好です(笑)
